MTGOX財産状況報告集会資料の内容と、ビットコインの消失理由
やなけん(@yanaken8787)です。
本日、東京地方裁判所債権者等集会場1(家簡地裁合同庁舎5階)において、財産状況報告集会が開催されました。
僕は月末の仕事があったので行かれなかったのですが、資料が掲載されていましたので、僕なりに読み解いたものを備忘録として記します。
MTGOX保有のBTCとBCHを、一定数量売却
MTGOX社は、2018年6月22日に決定された民事再生手続開始決定より前に、破産手続きを進めていました。
2017年末のBTC高騰の追い風を受け、民事再生手続き開始決定がされましたが、民事再生手続き開始にあたり、破産債権者がすでに得ていると見込まれる利益を確保する事が必要だったそうです。
そのために一定数量を市場に売却しています。
仮想通貨の種類 売却数量 金額 BTC 24,658.00762 BTC 225億6,100万4,011円 BCH 25,331.00761 BCH 34億1,469万8,341円 合計金額 259億7,570万2,352円
今回の市場への売却により、約260億円もの現金が確保されたわけです。
そして、すでに破産管財人が保有している現金を合計すると700億円となったそうです。そのうち、約159億円を金銭債権を保証する目的で、三井住友銀行へ信託しています。
現時点での保有BTCおよびBCHは下記の通りです。
BTC | 141,686.35236435 BTC |
BCH | 142,846.35166254 BCH |
再生債権届出期間の再周知
改めて記載がありましたが、再生債権届出期間は
2018年10月22日(月)※日本時間
まで。
まだの人は、オフラインでも届出が出せますので早めに行動しましょう。
ビットコインの消失理由
これは、僕がまったく興味がなかったのか、アンテナを張っていなかっただけなのかわかりませんが、初めて知った内容です。
平成 29 年 7 月 26 日、仮想通貨取引所運営者の Alexander Vinnikが 40 億ドル以上のマネーロンダリングに関与した容疑で米国司法省に逮捕・起訴され、公訴事実には MTGOX へのハッキングにより資金を盗取した事実も含まれているそうです。
コインチェックやZaif、その他、海外の仮想通貨取引所などもハッキングされていますが、逮捕者が出たというのは聞いたことがないので、もしかしてこれが初案件なのでしょうか?
次回の債権者集会
次回の債権者集会日程は
日程:2019年3月20日(水)13:30
場所:東京地方裁判所債権者等集会場1(家裁地裁合同庁舎5階)
さいごに
資料の中で、再生債務者が保有するBTCの状況という項目の中で
債務者の保有するBTC及びBTCから分裂した仮想通貨は記載していない
という記述があります。
これは、最終的にどうなるのか? 明確になっていないため、今後の取り扱いに関する動向が非常に気になります。
いずれにしても、3月20日の債権者集会で今後が明らかになっていくでしょう。
(2021/06/14追記)
既に再生債権者の皆さんの元にはE-mailおよび封書で、再生計画案の認否を問う投票受付が開始されています。再生管財人が資金確保のためにBTCを売却しているので、全部BTCで帰ってこないっぽい……。
再生債権者の半数以上が賛成しないと一からやり直しになってしまうので、とりあえず賛成しておきました。封書が届いている方、郵送でもいいから賛成しておいてくださいね。
BTCはそれぞれが保有しているアドレスに返還っぽいです。口座を保有していない方は、今のうちに作成しておきましょう。
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