韓国が好きな人も、嫌いな人も一度は見ておくべきスポット
やなけん(@yanaken8787)です。
3月初旬に仕事で韓国に行ってきました。あまり積極的には行きたいという気持ちはなく、仕事なので仕方なし…という気持ちで渡航しました。理由としては反日感情が渦巻く韓国なので、もともとそんなに好きではない上に興味がないのが理由です。僅かな時間でしたが観光もしました。現地のアテンドさんから色々とお話を伺い、発見が沢山ありました。
お隣の国なのに知らないことが一杯あるな~。なんでこんなに近い国なのにお互いに理解ないのか? という正直な感想です。羽田空港から約2時間、福岡空港からだと1時間半の近い国にもかかわらず、日本と韓国の心の距離は相当遠いですよね。
だからこそ、韓国が好きな人も嫌いな人も、機会があったら一回は見ておくべきスポットをご紹介していきたいと思います。
そもそも僕が韓国に興味ない理由
これは単純に、戦後70年以上経過した今でも昔のことを蒸し返して、感情論で反日を繰り返す姿にうんざりしているからです。今では反韓という感情が日本で蔓延していますが、15年ほど前は韓流ブーム(今考えるとメディアに作られたブームだったのかもしれませんね)で、韓国ドラマがもてはやされていました。
当時はテリー伊藤さんの”お笑い北朝鮮”や、マンガ嫌韓流などが発売された時期で、僕自身なぜかお隣の2つの国に興味があった時期でしたが好きという感情ではなく、単純な興味でした。
その後、30代に入って仕事が忙しくなってきたこともあり、自分の知的探究心を満たす余裕がなくなるのと同時に興味を失い現在に至ります。朝鮮半島関連の書籍を読み漁っていた当時も、朝鮮半島の歴史に関してはそれほど深く知ろうとしていませんでした。いま現在もそれほど興味ある訳ではないのですが、今回の訪韓を期に少し知っていこうと思いました。
一度は見ておくべきスポット!
興味のないお隣の国ですが、観光で訪れたところが非常に興味深い場所でした。訪れる機会があったら一度は足を運んでみてください。
費用はツアーで昼食代込で約8,000円ほどです。
実際にこの国で起きた近代史を垣間見ることができます。
板門店(パンムンジョム-JSA-)
板門店は、朝鮮戦争停戦のための軍事境界線上にある地区で、テレビなどでもおなじみですね。
北側の朝鮮人民軍と南側の国連軍の停戦協定が1953年に調印され、同年10月以降は停戦を監視する「中立国監視委員会」と「軍事停戦委員会」が設置され、停戦協定遵守の監視を行っていて、60年以上に渡る朝鮮の南北分断を象徴する場所となっています。
残念ながら、私が訪韓した日程は軍事イベントがあるとの事でツアーは開催されていませんでした。残念。
普段は韓国旅行専門のサイトで、ツアーを予約することができます。ツアーは韓国政府公認の会社のみだそうですので、検討する場合は早めの予約をおすすめします。
ツアー予約はコネストなどで取ることができます。
次回、訪韓する時は絶対に訪れたい場所です。むしろここに行くために訪韓する可能性もあります(笑)
第三トンネル・非武装地帯(DMZ)
板門店へ行くことができませんでしたので、代わりに訪れたのが非武装地帯(DMZ)です。
韓国軍の検問を通過する際にパスポートが必要でしたので、おそらく板門店もパスポートが必要と思われます。
DMZの見学時に映像を見る機会があるのですが、日本人にはヘッドホンを渡してくれて日本語での解説がありますし、ガイドも日本語が話せますので安心して訪れる事ができます。
第三トンネル
第三トンネルとは、北朝鮮が侵攻のために秘密裏に掘り進め、脱北者の証言をもとに三番目に見つかったトンネルです。見つけ方がすごいなと思ったのですが、証言をもとにトンネル(直径約2m弱)があるであろう場所にボーリングを行い、高圧の水を流し込みます。トンネルが無ければ水が跳ね返り、トンネルが存在すれば跳ね返ってこないというやり方で発見したそうです。
トンネルの存在を確認するために韓国軍が斜めに掘り進めた穴には、現在は見学用の電車(?)が敷設されており、訪問時には楽にトンネルまでたどり着くことができます。
実際にトンネルは北朝鮮まで繋がっており、第三トンネル発見時に3枚の扉を作成して北朝鮮からの侵入を防ぐ措置をしているそうです。この扉の3枚目が北朝鮮領域まで170mとの事です。
ということは、僕は北朝鮮まで170mのところまで出かけてきたという事ですね。なか感慨深いです(笑)
軍事的な理由からトンネル内部の写真撮影は禁止でしたので写真はないのですが、実際にトンネル内部にある扉のレプリカが地上に設置されています。
↑まさにこのままです。プレートに北朝鮮まで170mと記載されています。ヘルメットを被ってトンネル内は移動しますが、背の高い人だと頭をぶつけますので、行く際は注意が必要です。
しかし、横幅2mくらいですが、よくピンポイントのボーリングで発見したな…という事と、北朝鮮は手彫りで掘り進めた訳で、何人の命がこれにより失われたのかと想いをはせると戦争を身近に感じます。
非武装地帯(DMZ)
非武装地帯は都羅展望台と都羅山駅見学が主な内容になります。
都羅展望台より、北朝鮮側を望む
iPhoneで撮影したのでわかりにくいですが、北朝鮮の山には木が一本も生えていません。
これは、脱北者が絶えないことから人を発見しやすくするためと、燃料がないために伐採して使ってしまうと現地のアテンドさんが教えてくれました。
川を挟んで北朝鮮側はハゲ山、韓国側は緑の山と対照的でした。北朝鮮に拉致された蓮池さん達が飛行機に乗って帰国する際に、山に緑があったので向かう先が北朝鮮では無いことを悟ったという話もあったそうです。写真を拡大してもらうとなんとなくわかるのですが、写真右側のS字になっている白い道の左右にそれぞれ鉄塔が立っていて、左側に北朝鮮、右側に韓国の国旗が風になびいているのが見えます。
そして韓国から北朝鮮に向けたスピーカーから大音量でKPOP等の音楽が流れています。
(2018/6/24追記)
2018年5月1日より、このスピーカーは撤去されているそうです。
とにかく、北朝鮮側は何もない荒野といっても過言ではない風景が広がっていました。
この写真の中にはハリボテの街も含まれているのでしょうか? 僕は使いませんでしたが、双眼鏡で除くと金正日の銅像も見られるそうです。
韓国最北端の駅、都羅山駅です。実際にはすでに北朝鮮の線路と接続されているのですが、実際の運行はされていません。
南北統一を目指す象徴として存在しています。
ホームには入りませんでしたが標識には平壌方面と表示されています。
すごい綺麗な駅なのですが、民間人はまったくいないのがシュールです。
DMZ見学ツアーでこの駅に降り立つことができるそうです。一日一便のみとのこと。
北朝鮮の電車は、日本統治時代に敷設された線路を今も使用しており、枕木等の改修などは一切されていないとの事です。
少し調べてみたら、北朝鮮の電車は中国やロシアの支援で電化されているそうですが、電気を作るための燃料がないために電車の運行があてにならない状態だそうです。
都羅山駅に設置されている路線構想図には、韓国~北朝鮮~シベリア鉄道~ヨーロッパへと繋がる高層となっていました。見た感想としては「実現は難しいだろうなあ~」という印象です。
宿泊ホテル
宿泊ホテルはソラリア西鉄ホテル明洞へ宿泊しました。このホテルは日本人であれば不自由しない滞在ができるのでおすすめです。
おすすめするポイントとしては下記の通りです。
- カードキーで行かれるフロアが限定され、セキュリティ面で安心できる
- 海外のホテルなのにウォシュレットがついている
- ホテルの下にある両替所では手数料なしで両替できる
- トイレ、バスが別で綺麗
セキュリティ面を見ると、女性の滞在には非常によいホテルだなと思います。
アプローチから部屋を臨む
洗面台下にはティッシュとドライヤーを完備。
トイレにはウォシュレットがついています。トイレも綺麗です。
セキュリティボックスの使い方も、日本語表記があるので安心です。
ミネラルウォーターが宿泊日ごとに2本常備され、無料です。
鏡前にはジュエリーケース。
館内のWi-Fiも無料で利用できます。街中にあるホテルですが部屋の中はとても静かで、相対的に綺麗で使い勝手の良いホテルでした。
まとめ
出発前日には北朝鮮からミサイルが発射され、帰国時には朴槿恵大統領が罷免されたりと歴史的な時に訪韓しました。
当日は韓国全土から警察車両が集結して、デモ隊が突破できないようにギリギリに駐車してその判決の時間を迎える準備をしていました。
弾劾裁判反対派も賛成派もデモを行っていて物々しい雰囲気です。
ここ最近の日本での反韓感情の高まりを受けて、減り続ける日本人観光客。それに反比例するように増えてきた中国人観光客ですが、THAAD配備を在韓米軍が進める関係で中国人観光客もいない状況。
近くて遠い国である韓国ですが、町並みは日本と変わらないし日本語の名残もあったりで面白いなと感じましたので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?
おまけ
金浦空港にて、爆買い中国人。異常な雰囲気でした。
欧米系人は大笑い、日本人は苦笑い。
カッターナイフを持って梱包材をものすごい勢いで捨てていましたが、どうやってカッターナイフを入手したのでしょうか? 借りたのかな?
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