インフルエンザの予防と対策

2021年8月4日

インフルエンザ

やなけん(@yanaken8787)です。

息子の小学校で1クラス学級閉鎖になったと、学校からメールがありました。厚生労働省の報道発表資料によると、東京都で1月23日~29日までの学級閉鎖が430と、ものすごい勢いで感染が広がっている模様です。

そもそもインフルエンザって何なのか?感染しないようにするにはどうしたら良いのか?感染の疑いがある場合はどうしたら良いのか?

一つずつ、紐解いていきたいと思います。

インフルエンザとは?

インフルエンザウイルスを病原(直径約1万分の1mm)とする感染症で、一般の風邪などとは異なり、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等が急速に現れます。

また、一般的な風邪の症状も併発します。

小さいお子さんはインフルエンザ急性脳症、お年寄りや免疫力の弱い人は肺炎を伴う場合もあり、非常に重症になる恐れがある病気です。

流行時期

日本の季節性インフルエンザは流行性があり、毎年12月~3月が流行シーズンとのことです。しかし他の季節、夏場などにも発症する人もいます。

インフルエンザの種類

インフルエンザはA型、B型、C型に大分類されます。

  • A型インフルエンザ

一般的なインフルエンザがA型です。感染した際の特徴としては、高熱が出る、肺炎等の呼吸器系の合併症が出る、脳炎・脳症の合併症を引き起こすことがあります。

感染後の回復過程で体内に免疫が作られますが、A型は変異のスピードが早く、今までに獲得した免疫が機能しにくいのが特徴です。

インフルエンザの表面には、2種類のタンパク(HAとNAというタンパク)が飛び出ています。ちょうどボールに釘や針などが複数刺さっているイメージですね。

HAが16種類、NAが9種類あって、A型インフルエンザ亜種は144種類あるそうです。恐ろしい・・・

1918年(大正7年)に大流行したスペイン風邪がA型(H1N1)、1957年のアジア風邪(H2N2)、1968年の香港型(H3N2)、1977年のソ連型(H1N1)が流行した。スペイン風邪では39年間流行が続き、世界で2,000~4,000万人が死亡、日本でも約40万人が犠牲になったと言われています。A型舐めてると恐ろしいですね。

  • B型インフルエンザ

以前は数年単位で流行していたが、近年は毎年流行しています。HAとNAがそれぞれ1種類のみなので、多様性には乏しいようです。

お腹の風邪の症状に近く、下痢や腹痛を訴える人が多いのが特徴。

  • C型インフルエンザ

C型はいったん感染して免疫を獲得すると、一生免疫が持続すると考えられています。再び感染してもインフルエンザとは気付かず、風邪と思ってしまう事が多いそうです。

ほとんどの大人が免疫を持っており、幼少の頃(4歳以下)に感染する事が多いそうで、症状は鼻水が出るくらいで軽症で済む事が多いそうです。本当に気づかなそうですね。

  • 新型インフルエンザ

A型(H1N1)pdm2009と表記され、季節性であったソ連型に変わって流行しているそうです。pdmはパンデミックだそうです。当時はものすごく神経質に対応していましたが、今では季節性扱いになっています。

新型インフルエンザ登場の経緯が非常に面白かったので、大幸薬品さんのホームページがわかりやすいです。

インフルエンザの潜伏期間

インフルエンザが体内で増殖するスピードは非常に速く、1個のウイルスが24時間で100万個に増殖します。ウイルスが数千万に増えるとインフルエンザの症状が現れます。

3日経つとウイルスは減少に転じるため、発症後12時間~48時間程度で病院で検査判定を受けるのが望ましいそうです。

予防接種を受けている人は高熱が出ない場合も多いため、知らないうちに周囲の人を感染させてしまう可能性があります。

ご家族にお年寄りや妊娠している方が身の周りにいる場合は、単なる風邪とは思わず、医療機関を受診するようにしてください。

インフルエンザの予防・対策

一度は聞いたことがある予防法ですが、改めて確認していきたいと思います。

流行前のワクチン接種

ワクチン接種をしているからと言っても、感染しない訳ではありません。体に予め抗体を作ること、万が一感染したとしても重症化防止に有効な事から、流行前のワクチン接種はとてもおすすめです。

ワクチン接種後、大人は約2週間、子供は2回目の接種後2週間で抗体ができます。前述の通り流行期は12月~3月のため、遅くとも11月中旬までには接種を完了させておきたいところです。

インフルエンザの予防接種は保険適用されないため、健康保険組合の補助や会社の補助を得られる場合があります。接種後の領収書を添付の上、申請を行う形式がほとんどのようです。

咳やくしゃみによる感染予防

インフルエンザの主な感染経路は飛沫感染がほとんどです。飛沫を浴びなければ感染はしません。

  1. 咳やくしゃみが出るときは必ずマスクを着用する
  2. マスクが無い場合は、ティッシュ等で口と鼻をお覆い顔を人に向けない
  3. 使い終わったティッシュはすぐに捨てて、手をよく洗う

人の多い場所を避けて活動する

人が多いところへいけば、それだけ感染リスクが増えます。不用意に人の多い場所へ行かない事も大切です。また、外出時は使いすてマスクを着用して飛沫感染対策を行いましょう。

外出後の手洗い、うがい

手指などに付着したウイルスを物理的に洗い流すのが、手洗いうがいです。石鹸やハンドソープを用いて手洗いを行います。指や爪の間もしっかり洗ってください。

ほぼ日さんの動画がわかりやすかったので、参考にしてくださいね。

ウイルスは目、鼻、口から体内に侵入する

1個のインフルエンザウイルスが一たび体内に侵入すると、ものすごい勢いで増殖されます。流行時期に気を付けて頂きたいのは、手を洗っていないのに不用意に目をこすらない、鼻をほじらない、口に触れない。

この3つは守って欲しいですね。アルコールスプレーなどでの消毒も有効です。

大切なのは健康管理

普段から免疫力を高める行動も大切です。

  1. バランスの良い食事をする
  2. 出来るだけ体を温める飲み物や食べ物を口にする
  3. 体を冷やさない服装をする
  4. 睡眠時間をしっかりと確保し、質の高い睡眠を心がける
  5. 適度な運動を心がけ、代謝を高める

さいごに

インフルエンザはある一定の周期でフルモデルチェンジして、世界の誰も免疫を持っていない新型インフルエンザとして登場します。

その際に基本的な予防行動が出来ていないと真っ先に感染する恐れがあります。

小さいお子さんや免疫力の弱い人、妊婦さんが身の周りにいると悲劇を招くこともあります。正しい予防と対策の知識を身に着け、なるべく感染しないように心がけたいですね。

 

生活

Posted by やなけん