VRTカードを使ってみた

VRTカードを使ってみた

国家資格キャリアコンサルタント学習中のやなけん(@yanaken8787)です。

アセスメントの学習をする中で、独立行政法人労働政策研究・研修機構で手に入れられる、VRTカードとOHBYカードを購入しました。家族の協力の元、VRTカードをお試しで使ってみたので、使用感や使用方法などをお伝えしていきたいと思います。

結論から言うと、家族でもまったく結果が異なり楽しかったです(笑)

VRTカードとは?

VRTカード

VRT(職業レディネス・テスト)は、基礎的志向性と職業志向性を図ることにより、職業の準備度(レディネス)を認識して進路選択の参考にするものです。主に中学生から大学生くらいが対象だそうです。

VRTはペーパテストですが、中高生は特に「試験」みたいな感じに捉えて心理的な緊張感を与えるという理由で親しみやすいカードを開発したそうです。

今回購入したのは、

  • カード 880円
  • VRTカード利用の手引 550円
  • VRTカード検査記録シート(20枚) 110円
  • VRTカード結果整理シート(20枚) 220円

4点を購入しました。

VRTカード

職業に関するカードが54枚入っていて、一枚のカードに番号、職業名、下部左に職業6領域(ホランド興味コード・VRTにおけるA検査)、下部右に基礎的志向性(DPTコード・VRTにおけるB検査)が表示されています。

VRTカード

裏面は同じく番号とその職業の特徴が記載されています。

VRTカードを使ってみた

VRTカードを使ってみた

初めて使うので、手引を見ながら子供と妻に説明して子供中心にカードを使用してみました。

まずはVRTで言う所のA検査ですが、子供の前に「やりたい」「どちらでもない」「やりたくない」の緑色の三枚のカードを置き、一枚ずつ仕事内容を読み上げてカードを渡します。

説明で失敗したなと感じたのが、「できる、できないは考えずに単純な興味だけで分類すること」をしっかりと伝えずに始めてしまいました。

おかげで、やりたいがゼロ😅

本来はこんな感じで分類していきます。

VRTカード

54枚すべて分類し終わったら、VRTカード結果・記録シート(興味)に記録していきます。

VRTカード検査記録シート(興味)

上記は妻のシートです。

三段に分かれていて、「やりたい」「どちらともいえない」「やりたくない」のカード番号を○で囲み記入が終わったら右にある、マスに丸の数を記入していきます。

VRTカード(自信・C検査)

次にVRTで言う所のC検査、その仕事に就いた場合の自信を先ほどと同じ手順で行っていきます。

VRTカード検査記録シート(自信)

すべてが終わったら用紙の裏面がVRTカード結果記録シート(自信)になっています。

同様に三段に分かれていて、「自信がある」「どちらともいえない」「自信がない」のカード番号を○で囲み記入が終わったら右にある、マスに丸の数を記入していきます。

VRTカード結果・整理シートを使って分析をする

VRTカード結果整理シート

VRT結果・記録シート(興味・自信)の記入が終わったら、VRTカード結果・整理シートを使って分析をします。

右上の赤枠を拡大したのがこちら。

VRTカード結果整理シート

興味・自信ともに、それぞれRIASECの順番に転記します。

妻も「やりたい」「自信がある」が少ないですが、子供はこの2つがゼロでした😅

そのような場合、「やりたくない」「自信がない」に注目をして、絶対にやりたくない領域、自信がない領域に焦点を当てて話を始めると良いと感じました。

上記の場合は、やりたくないが強いのがR(現実的領域の職業)、E(企業的領域の職業)ですね。どちらでもないを見ると、I研究的領域の職業)が強い事がわかりました。

やなけん
やなけん
確かに、調べたり突き詰めるの好きだもんなぁ

自信のあるに注目すると、C(慣習的領域の職業)、S(社会的領域の職業)が強い事がわかりました。

このように、「やりたくない」「自信がない」でも強弱があるので、そのあたりを皮切りに分析を深めるのがポイントですね。

基礎的志向性(B検査)を確認する

VRTカード

VRTカードの記録シートと整理シートでは基礎的志向性をまとめる欄はないのですが、「やってみたい」「やりたくない」「自信がある」「自信がない」にそれぞれ置いたカードから、職業への興味関心の基礎的志向性(D:情報関係志向、P:対人関係志向、T:対物関係志向)の傾向を確認する事ができます。

「やってみたい仕事は、Pが多い」「やりたくない仕事は、Tが多い」など傾向が確認できるかと思います。VRTカード利用の手引にカード番号とDPTコードの一覧表があるので、結果・記録シートを手元に見ながらDPTコードを確認すると効率的です。

さいごに

基礎的志向性、職業志向性を可視化して分析するツールですが、ワイワイ会話をしながらワークができるのが良いなぁと感じました。

目的をしっかりと説明して理解してもらった上で実施するのも重要で、妻は「自分の興味志向性がわかって楽しかった!」と言っていたのが印象的でした。

職業に対する自己理解の一助になり、どんな仕事が自分にあっているのかを考える良いキッカケになりそうだと感じました。

その他

Posted by やなけん