気候危機と言われるけど、本当に地球は温暖化しているの?
海はどうなっているのか?
北極圏や南極の氷床が溶けている……地球温暖化が進んでいる。
そんな話をよく聞きますが、海では一体どんな事が起きているのでしょうか?
海面水温と水位の上昇
このグラフは、気象庁が発表している「海面水温の長期変化傾向(全球平均)」内のグラフです。
1890年~2010年の平均で見ると、100年あたりで0.56℃海水温平均が上昇しています。いわば、冷たい海が地球を「冷やしていた」のが、ちょっと温い海になったという事ですね。
海水温が上昇してくると、当然北極圏や南極圏の氷床が溶け海面水位が上昇します。皆さんも知っているかも知れませんが、現在、ツバルを始め、ポリネシア、ミクロネシア、メラネシアの海抜の低い国々が海に沈んでいく危機に直面しています。
異常降水による洪水被害
北極圏・南極圏の氷床が溶けることによる海面水位の上昇、異常高温による海水温の上昇、それにともなう台風、ハリケーン、サイクロンの発生増、線状降水帯などが発生しやすくなることによる洪水被害。
最近は日本だけではなく、世界各地で洪水被害の報道をよく見かけるようになりました。
ベルギー。
【世界の多くで水害が起きています🙏】
ベルギーでも大規模な洪水が発生しています。telegramより🙏 pic.twitter.com/SPEcqv74et
— moco🐢💛Jya (@305_moco) July 27, 2021
インド。
🚨💥インドでも鉄砲水💦💦💦
世界各地で水害が増えてますね。
😨😨😨https://t.co/mo3ym8dinB pic.twitter.com/U3joK8Z9a5— 🌐📡T Na’ga’ha’ra⚡️🌐 (@tnagahara1) July 13, 2021
ヴェネツィア。
ヴェネツィアのレストラン、浸水にもかかわらず通常通りの営業か。なんかアジア的水害被害とはちがって、みんな落ち着いている感じがする。いつかは海に没っしてしまう運命的な街の諦念の美しさというか、なんか夢の中のような世界だな。pic.twitter.com/7KnT81rW4C
— kita (@kitakazuo) October 30, 2018
洪水被害は日本ばかり多いイメージでしたが、世界でも頻繁に発生しているのですね。
日本で印象的なのが、2018年に大阪を襲った台風21号です。
2018年台風21号
最大瞬間風速
58.1 m/s(209.2 km/h): 関空島 (大阪府、13時38分)#台風10号pic.twitter.com/PaQZiyFVzf— kamo@The Origin (@kamo15461191) September 4, 2020
めちゃくちゃ怖い映像ですが、記憶に新しいところです。
この他、各地で線状降水帯による豪雨で河川が氾濫して洪水被害が多発しています。
2019.8.28
20時30分
九州北部の特別警報は
解除されましたが
引き続き厳重警戒してください冠水した鉄工所から油流出
病院内140人孤立
土手越水
河川氾濫家屋浸水土手が決壊すると
もっと被害が拡大してしまう
その時には緊急災害復旧支援団
本業で現地入りします!みなさんご無事で🙏 pic.twitter.com/H1zmagSWiO
— 聖人 (@masato_okayama) August 28, 2019
気象庁のホームページで確認できる資料(令和3年8月の記録的な大雨の特徴とその要因について)によると、全国の年最大72時間降水量の基準値との比の経年変化(1976年~2021年)を見ると、過去30年で10%増加しているそうです。
「特に九州地方において明らかに降水量が多くなった」と綴られています。
とにかく、地球が異常気象だらけ。そんな印象を感じています。
一体何が原因なのか?
これらの現象の発生原因は「地球温暖化に繋がる温室効果ガス」です。
地球は太陽からの熱で暖かくなっています。また地球からも宇宙に向けて熱を放出しています。その熱を吸収し、保温効果(?)をもたらすのが「温室効果ガス」なのです。
人間が活動する事により排出される温室効果ガスは、1.二酸化炭素(CO2)76% 2.メタン(CH4)15.8% 3.一酸化二窒素6.2% 4.フロン類等2% となっています。
エネルギー
二酸化炭素は化石燃料由来が65.2%ですので、再生可能エネルギーへの転換と植林は重要になってきます。
日本は2011年に発生した東日本大震災以降、原発の稼働を停止していますので火力発電に大きく依存しています。
「COP26 強まる脱石炭の圧力 日本の対応は」(時論公論)
COP26で日本は槍玉に上がっています。「化石賞」という不名誉な賞を受賞したそうです。
最近は各電力会社のホームページを見ると、再生可能エネルギー等を唄う料金プランも出てきていますので、国と電力会社は脱炭素へ向けて動き始めています。しかし、世界の求めるスピードではないということですね。
交通
2019年にニューヨークで開かれた国連気候行動サミットに参加するために、「飛行機は二酸化炭素を大量に排出するから」――スウェーデン出身のグレタさんが、イギリスからアメリカまでヨットで大西洋を横断したのが記憶に新しいところですが、飛行機は化石燃料を大量に消費し、二酸化炭素を大量に排出するのは間違いありません。
その他は、ガソリンを使用する自動車です。
ヨーロッパでは2035年までにハイブリッド車含むエンジンを積んだ自動車の販売が禁止される予定です。ようは、「2035年には自動車からの二酸化炭素排出をゼロにする」ということですね。
日本でも2021年に当時の菅首相が2035年までに新車販売で電気自動車100%を表明しています。電気スタンドや電池を作る際の二酸化炭素排出問題はあれど、「ガソリンを使わない車のみを流通させる」という事は世界の潮流はあれど、かなり思い切った発言だと感じました。
畜産
メタンは二酸化炭素に次ぐ要因となっていて、主に畜産業からの排出が多い状況です。主に家畜の排泄物、ガス、特に牛のげっぷが原因となっています。
農林水産省が発表している「畜産・酪農をめぐる情勢(令和4年1月)」によると、1.生乳24% 2.牛肉23% 3.豚肉20% 4.鶏肉26% その他7%となっていますので、牛由来が47%となっており、「乳製品や牛肉を消費する事がメタン発生につながっている」と言っても過言ではありません。
ここまで、代表的な3つの原因を確認しました。
エネルギーと交通はなんとなく知っていましたが、まさか畜産も原因とはねぇ~。びっくりです。
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