成人年齢が20歳から18歳へ変更。変更点などまとめ
やなけん(@yanaken8787)です。
2018年6月に「民法の一部を改正する法律」が成立し、2022年4月から施行されます。
我が家の息子は早生まれで現在15歳ですが、あと2年で成人(成年)となります。この年代の2年の違いって結構大きいなぁ…と思いつつ、成人年齢が18歳になることで「何が変わるのか?」「気をつけるべきことは何か?」を紐解いていきたいと思います。
なぜ、成人(成年)年齢を変更するのか?
国が作っているパンフレットに理由が書いてあったので、そのまま掲載すると、
我が国における成年年齢は、明治9年以来、20歳とされていました。近年、憲法改正国民投票の投票権年齢や公職選挙法の選挙権年齢などが18歳と定められるなど、18歳、19歳の方にも国政上の重要な事項の判断に参加してもらうための政策が進められてきました。
こうした流れを踏まえ、市民生活に関する基本法である民法においても、18歳以上の人を大人として取り扱うのが適当ではないかという議論がされるようになりました。世界的にも、成年年齢を18歳とするのが主流です。このようなことから、今回、成年年齢が18歳に引き下げられることとなりました。
成年年齢を18歳に引き下げることは、18歳、19歳の方の自己決定権を尊重するものであり、その積極的な社会参加を促すことになると期待されます。
はー。世界の国では18歳成人が主流なのですね。確かに選挙権など、18歳以上が参加するものが増えてきました。
OECD加盟国で成人年齢を18歳としている国は、
アイスランド、アイルランド、アメリカ合衆国、イギリス、イスラエル、イタリア、エストニア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、カナダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、チリ、デンマーク、ドイツ、トルコ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、メキシコ、ラトビア、ルクセンブルク
32ヶ国となっています。
一方、18歳以上を成人としてる国は少数で、
韓国(19歳)、ニュージーランド・日本(20歳)
となっています。
20歳→18歳成人で変わること、かわらないこと
では、具体的には成人(成年)年齢が引き下げられることで、どんな変化があるのでしょうか?
具体例を上げながら確認していきたいと思います。
変わること
大きな変化として、親権者の同意がなくても「各種契約」が可能となります。
携帯電話、クレジットカード、各種ローンなど、従来は「親権者同意」が必要だったものが、不要となります。そりゃそうだ。成人だからね。
その他、生活に関係のありそうな内容は下記の通り。
- 各種免許の取得
- 10年パスポートの取得
- 女性の結婚年齢の引き上げ(16歳→18歳)
- 性同一障害の人が性別の取り扱いの変更審判を受けられる
各種免許・資格の取得に関しては、公認会計士資格、医師免許、歯科医師、獣医師免許、司法書士資格、薬剤師免許、社会保険労務士資格…などなど、実際は難しいかと思いますが、18歳以上から可能となります。
変わらないこと
一方、20歳以上から変更のないものもあります。
- 喫煙、飲酒
- 競馬、競輪、オートレース、競艇の投票権を買う
- 養子を迎える
- 大型、中型自動車運転免許の取得
- 国民年金被保険者資格
たばことお酒はハタチになってから。
いつから成人になるの?
法律の施行が2022年4月1日からなので、下記の通りとなります。
~2002年4月1日生まれ | 2002年4月2日~2004年4月1日生まれ | 2004年4月2日~生まれ |
20歳の誕生日に成人 | 2022年4月1日に成人 | 18歳の誕生日に成人 |
2002年4月2日~2004年4月1日生まれの人は、4月1日になった瞬間に成人するのですね。なかなか貴重な世代ですね(笑)
成人式はどうなるの?
成人式に関しては、各自治体が実情にあわせた実施をするようにしていくとのことです。
成人を迎えるにあたっての心構え
成人を迎えるにあたっての心構えを記しておきたいと思います。
「成人(成年)すること」とは、「親権の影響が無くなる」ことです。特に契約関係は「すべて自分の責任」となることから、個人的にも慎重にするべきと考えています。メリット・デメリットをしっかりと勉強・認識した上で「契約する・しない」の最終判断を自分で行います。
成人したからと言っても、社会的に未熟なのは間違いありませんので、ご家族と相談しながら、少しずつ自分で判断できるようにしてください。
さいごに
息子が誕生した日のことは、今でも鮮明に覚えています。
産まれたばかりなのに保育器に入らざる得なかったこと。髪の毛がフサフサでしっかり爪が生えていて驚いたこと。抱きかかえた時の腕の感触、小さい細い指。
あっと言う間に、心も体も成長しました。
今まで20歳が成人(成年)だったものが、18歳になるだけで大きくは変わりません。親権者のみなさんは、成人(成年)を一つの節目と捉え、子供が「一人立ち」できるように、温かくサポートをしていきたいものですね。
それでは、また。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません